シャンティニケンタンにて(3)
1993年8月16日
こちらのベンガル人はバングラデシュのベンガル人を見下す傾向にあるように思う。私がバングラデシュに行っていたことを言うと、たいていの人が、「どうしてバングラデシュ(なんか)に?」と聞く。これは、私が日本にいたとき、インドに留学するというと、必ず、「どうしてインド?」と聞かれたのと全く同じトーンだ。
1993年8月19日
朝5時半。たくさんの中年夫婦が朝の散歩をしている。ヴィシュヴァ・バーラティでは、幼稚園から高校までは、朝の6時から始まり、昼ご飯前には終わる。暑い国ならではの、いいシステムだと思う。
ここでは動物たちが本当に可愛らしい。なんでもいる。犬、猫はもちろんのこと、ヤギ、牛、水牛、豚、羊、猿、リス、ロバ、ニワトリ、小鳥、トカゲ、ヤモリ、カメレオン!、そして私の大嫌いなヘビも。これらが、自由に、悠々と自分たちの時間を過ごしている。人間に会うよりももっと頻繁に、これらの生き物に毎日出会う。ここでは、人間も、これら多くの動物のひと種類にすぎない。
1993年8月22日
マキシムという名前の老人が私たちのベンガル語のクラスに加わった。おそらく彼は80歳近い。スイスで生まれ、チェリストになり、南米のペルーに30年以上いたらしい。スペイン語なまりの面白い英語で、子どものようにしゃべる。彼はここへ、タゴールソングを勉強しに、ひとりで来たのだそうだ。
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