Bengal Report

1993年から1994年にかけて、バングラデシュとインド(西ベンガル州)に滞在した。いちおうベンガル語の学習という名目の「留学」だったが、本当の目的は、これら2つの国にまたがるベンガル地方の文化や自然を身体で感じることだった。とりわけこの地方の人々の信仰に興味を抱いていた。これはそのときの滞在記。

July 15, 2007

シャンティニケタンにて(8)

1993年11月17日

今日スサント(茶店を営む地元の青年)が、シャシャンク(インド他州出身の私の同居人)にお金を借りに来た。店を改装するために3000ルピー要るのだそうだ。貸せば、十中八九そのお金は返ってこない。バングラデシュでの経験からも、私はそれを知っている。でも、シャシャンクはそんなことは気にせず、1000ルピー、そして店の改装に関するいくつかの助言をスサントに喜んで提供した。1000ルピーといえば、かなりの大金だ。


1993年11月20日

スサントは赤字を解消するために、店内を一新し、人が変わったように一生懸命働き始めた。シャシャンクは、まだ色々とアドバイスをしてあげているようだ。彼はスサントの本当の叔父か何かのように、親身になって考えてあげている。

この出来事は、シャシャンクの言った、「巻き込まれること」に関係あるのかもしれない。

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